Story 01
ICT建機のスペシャリスト
0から勉強を積み重ねた1年間
始まりは、4年前にバックホウを購入したことでした。当時、沖縄県にはICT土木に取り組んでいる会社はなく、自分たちにもなんの知識もありませんでした。そうした状況で1台数千万円もするICT建機を購入することは大きな挑戦でしたが、導入によって作業効率が良くなるならば必要な投資だと判断し、購入に踏み切りました。
しかし、いざ勉強を始めてみると、身につけなければいけない知識のあまりの多さに愕然とし、始めたことを後悔するほどでした。機械の使い方を覚えるにも現場で実際に動かして練習をしなくてはならず、しかも周りには教えてくれる人は誰もいません。昼間は現場の仕事をこなし、夜は勉強と練習を重ねる日々が、1年ほど続きました。
沖縄県を代表するICT土木の会社に成長
そうした努力の末、今では施工作業のほとんど全てをICTに任せられるようになりました。測量から設計図の作成、施工スケジュールの検討、進捗状況の管理、施工後の点検など、あらゆるところにICTを取り入れ、そのための機材のセッティングなども全て自分たちで行っています。このように設備と技術を充実させていき、私たち南開建設は沖縄県を代表するICT土木の会社になりました。
その結果、ICT建機の販売業者から「沖縄県の土木会社へのICT導入のためにサポートをしくれないか」とお声がかかり、自社だけでなく他社に向けた働きかけも行うようになりました。
現在は、同業他社に向けて技術導入のための講習会を開催したり、ICT建機のレンタル会社の沖縄進出をサポートしたりと、人手不足に悩む沖縄県の土木業界をより良い状態にしていくために努めています。私たちが0から学んだぶん、これからICTの導入に取り組む人たちには、ICTをもっと敷居の低いものと思ってまずは触れてみてほしいと考えながら、サポートをしています。
これからも、ICT建機のスペシャリストとして、自社の技術力向上と県内の土木業界のICT化を促進していくために、努力を続けていきます。